marikolog

ヴァイオリン奏者として活動している水野真梨子のブログです

VIOLINと音楽とうさぎと教室での毎日を綴ります。
教室のお問い合わせや演奏依頼はvn.mizunomariko★gmail.comまで。(★を@に変えてください)
レガート バイオリン教室(精華町光台 * 奈良市富雄北)

敗者が分断を食い止める

残念な結果を受け止める時、それまでの気持ちが強ければ強いほど悲しみと憎しみが爆発してしまう。
それを落ち着かせて、諫めて、そこからは何も生まれないよ、お互い手を取り合ってより良くするために前を向くしかないんだと導けるのは敗者(側のリーダー)であるとどこかで読んだ。
そこで思い出した動画を記録代わりにここに残しておこうと思う。

2008年にオバマ氏と戦ったマケイン氏が集会で、
オバマ氏に対する人種差別的な発言をする支持者に、即座に「違います」「意見は違うが彼は家族を愛するアメリカ人だ」と否定する場面。
議論する中で、出自を持ち出して攻撃することは否であるとはっきりと示した。
レイシズムの権化のようなトップがいる共和党は、今とは真逆だったように見える。

下の動画は大統領選後のスピーチ。
祝辞をのべるところから始まる。Historical electionだったと話しているけれど、
その後トランプ氏の登場でここまで大統領選が世界中巻き込んでの大騒ぎになっていくとは思わなかっただろうな。



そして4年前、総得票数ではトランプに勝っていたけれど選挙人の獲得数で負けてしまったヒラリー・クリントン氏の大統領選後のスピーチ。これも素晴らしい。

doors.nikkei.com

4年前のヒラリー氏は女性初のアメリカ大統領になれなかったけれど、
今回バイデン氏は自身の高齢もあり2期はないと明言していて、
さらにバイデン氏に投票したのは黒人はいわずもがな、若年層、女性がかなりの割合を占めたようで、この流れで順当にいけば次に今回の副大統領候補、カマラ・ハリス氏が初の女性で、さらに黒人+アジア系として大統領となって、新しい風が吹くのだろうと思う。

 

敗者のリーダーが「冷静に」「この国のみなさんはひとつだ」「愛する気持ちは一緒だから、対立せず共に良い国にしよう」と語りかけられたら怒りに満ちた支援者たちを少しは落ち着かせられるだろうに、はてさて、今回は。