毎年4月前半に唯一無二の相棒であるピアニストの岸田典子さんと共に開催する教室の発表会。前回は2019年、50名をこえる参加者と丸一日のお祭り騒ぎを楽しんだことを昨日のように覚えています。
2020年は中止、そして今年2021年、悩みに悩んで、開催を決めました。
「コロナ禍の発表会をどう開催するか」というテーマで指導者同士話し合う会に参加したり、発表会だけでなくコンサート運営について世の中どういったアイデアがあるのか調べてみたり。
可能な限り、思いつく限りの対策を講じて、今年は人と会わない、まるでコンクールのような気持ちで参加してもらう、そんな発表会になりそうです。
いつか見返すと面白いかな、と思うのと、どなたかの参考になるかもしれないと思い発表会での対策を載せておきます。
体調チェックや手指消毒、マスクについては当然(になりましたね)ホール側でも決められているので割愛します。
▼建物の入館は本人と同居家族のみ。
▼合奏・連弾は無し。
(ホールからのお達しで客席の人数制限はもちろん、舞台上の人数制限もしているためそもそも無理)
▼3部に分けて総入れ替え。
▼控室の利用は各部屋時間を決めての入れ替え制。(入室は本人と保護者1名のみ可)
▼舞台の進行状況は全員の登録するチャットルームを使用。
舞台袖から「今〇番」と中継。早くから舞台袖に来ることが無いようにする。
▼下手入場、上手退場の一方通行。
▼祖父母、親戚、友達や教室生自身が観られるオンラインでの発表会配信を後日に設定。
▼プログラムはQRコードを会場入り口に掲示、スマホで見てもらう。
いつもの、アンサンブルで大盛り上がり!つながることが一番大事!!というポリシーをかなぐり捨てて、思い切った対策に出ましたよォ~。「ここまでして、こんな形でやる意味あるんか…??」と悩む瞬間もありましたが、曲を仕上げたい、舞台で弾きたい、特にヴァイオリンの子は伴奏つきで弾きたい…せめてそういった思いだけでもかなえてあげたいと開催に踏み切りました。
張り紙ばかりの客席をみて、胸がしめつけられましたが、
「人少ないぶん、よー響くわ!」の精神で楽しんでもらいたいなと思います。
新型コロナ流行以前の楽しかったアンサンブルの思い出が恋しいです。
幸いなことは、「コロナで部活動が無くなったから」と音楽へむかう時間が増えた子もいて、こういったときにやることがある、趣味や継続して学べる、楽しめるものがあるということは何とも尊いものだなあ、と感じる今日このごろです。