本当は昨年度に開催予定だった、大阪の小学校での芸術鑑賞会。延期を繰り返し、最終的にオンラインで出来ないかと打診がありました。録画したものを全校同時、クラスごとに電子黒板を使って鑑賞するというのです。
生演奏にこそ価値があるのでは!?とも思いましたが、やるからには最善を尽くそう!と奮起、(というか実のところは夫の専門性に頼りまくり)スタジオの手配からエンジニアとのやりとり、編集や撮影、音の細部までこだわりのつまった、その小学校用のとても良い動画を作ることが出来たと思います。
もちろん、音を直接聴いたり呼吸や空気感を感じてもらうことは出来ませんが、
夫が複数台のカメラを使い手元やピアノの中まで撮影してくれたおかげで、
「後ろの席の子まで、手元をしっかり見ることができた」、
「普段みることが出来ないピアノの中やピアニストの手もじっくり見られた!」、
「普段なら場所によっては見えない楽器があったりするけど、よくみえた」
とオンラインならではのメリットにも気づくきっかけになりました。
Zoomで全クラスと繋ぎ、質問コーナーも設け、みんなからたくさんの質問をもらい、拍手ももらい、とても幸せな時間となりました。いろんなものが加速度的に進化していきます。(今まで変わるのが遅すぎた部分も露になりました。)
振り落とされないようにしないと、差が大きく開きそうですね。
ちなみに、この芸術鑑賞会の感想は、こどもたちがおそらくタブレットで書いたと思われるファイルで届きました。
感想をタブレットで書いてみよう!と取り組まれたのかしら。
その学校の先生たちの、ピンチをチャンスにしていく気概を感じました。素晴らしいですね。
またその感想たちの内容が素晴らしくて、演奏したメンバーで驚いたりうなったり感動したりしながら読みました。
「今まで溜まっていたいろいろなものが飛んでいったような気がしました。」
「楽器のひとつの伸ばす音よりかさなった音のほうがきれいだな。
みんなの心がひとつになったみたい」
「ものすごく高くきれいな音だったから一日中きいていたいな。
私もあの人たちみたいに、ひいてみんなをにっこりにしたいな。」
「人一倍歌や演奏が好きだからすごく幸せだった」
そして何人かが書いてくれていた、「次は直接きかせてください」。早く実現しますように。
みんながにっこりになってくれて、ほんとうによかったです。
こちらこそ、幸せでした。ありがとう!