marikolog

ヴァイオリン奏者として活動している水野真梨子のブログです

VIOLINと音楽とうさぎと教室での毎日を綴ります。
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レガート バイオリン教室(精華町光台 * 奈良市富雄北)

作品紹介:塀の中の少年たち、「あふれでたのはやさしさだった」

最近インプットが多くて、紹介したいものが沢山!
せっかくなのでブログにも載せておこうと思います。

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米ドキュメンタリーシリーズ「塀の中の少年たち」

少年犯罪者ながら終身刑を言い渡された元少年達が2000人を超えるアメリカ。90年代、少年犯罪に対しても執行猶予なし終身刑を言い渡す事例が頻発したが、2000年代には更生重視に流れが変わり、2012年、最高裁によりこの判決が違憲とされ、かつての終身刑に対し再審請求出来るようになった。
少年時代に重罪を犯し、一生を塀の中で終えるかもしれなかった加害者たち。本人やその家族、そして被害者の家族、陪審員として関わり、のちに彼らの背景を知り後悔している人など、様々な人へのインタビューと、事件のあらましが語られている。
多面的に構成されていて、どの事件にも児童虐待や人種差別が深く横たわっているのが解った。
映像の中で親に捨てられたりネグレクトを受けた少年を見ていると、
奈良少年刑務所での詩の授業をされた寮さんの著書の中の受刑者の少年の詩が思い出された。
「へんちくりんなママでいいから
 ぼくにちょうだい
 世界のどっかに きっとそんなママが
 余っているでしょう
 そのママを ぼくにちょうだい
 そしたら ぼく うんと大事にするよ」
被害者の無念は計り知れない。でも映像の中の彼らを裁くことは私にはとてもとてもとても出来ないと思った。
ああ苦しい。

huluやAmazonプライムで観られるよ。
寮さんの本はこちら↓